●秋のいわしろツアー/後半 羽山りんごの摘み取り体験
こんにちは。二拠点居住中の冬蜜柑です。
前回は、10月末の週末に行った秋のいわしろモニターツアー前半の「とんぼ玉づくり」のことをお伝えしました。今回はその続き。ツアー後半の「羽山りんご摘み取り体験」です。
私は、いわしろに来てりんごをもらったり食べたりする機会が断然増えました。というのも、ここがりんごの産地だからです。気候が冷涼な二本松市の山間部では、多種のりんごが生産されています。岩代・東和地区にまたがる羽山という里山の麓で栽培される"羽山りんご"はとくに人気です。


私の出身地も福島県同様、日本を代表するフルーツ王国。ですが、桃やぶどうはあってもりんごはありません。みかん狩りはしたことがあってもりんご狩りの経験はありません。だから私には、親近感よりものめずらしさが先に立つのがりんごなのです。
「道の駅さくらの郷」や「ふくしま東和道の駅」ではもぎたての新鮮りんごがお得な価格で販売されていますが、いわしろでは観光客にりんご狩りをさせるような観光果樹園はあまり見かけません。りんご農家さんは今、収穫・出荷で大忙し。これが年末まで続きます。
それでも、県外の人や外国人にいわしろの魅力を知ってもらうためのツアーではやはり、「りんご生産の現場に行かなくちゃ!」と思ってしまい…。忙しい盛りの農家さんには申し訳ないのですが、畑で摘み取り体験をさせていただけるようお願いし、ご協力をいただきました。


りんごの魅力は世界共通! 今や日本のりんごはクールジャパンを象徴する産品のひとつ。品質とおいしさは世界一と言われます。
今回のツアー参加者のアメリカ人とイギリス人にも、りんご自体はおなじみのフルーツです。「りんご、りんご。うれしいなぁ」「アップルパイをつくるわよ」と、みんな朝からはしゃいでいました。このときまで彼女たちがイメージしていたのは、赤や緑の小ぶりで酸っぱめのりんごだったかもしれません(日本で言えば紅玉とか王林のような)。
ところが、いざ羽山山麓の畑に案内されて、木になっているりんごを目にした彼女たちは一様に、その立派さに目を白黒させていました。ずっしり重い「ぐんま名月」「北斗」「シナノスイート」「ふじ」…などなど。そして、まずは…と試食させていただき、その甘さと食感にびっくり! どれも甘みが強くほどよい歯ごたえがあって、それぞれの品種の特徴も際立っています。「福島産の桃もすごくおいしかったけれど、りんごはもっとワンダフル!!」「はじめての味!」と口々に大絶賛していました。


親切な齋藤さんは、「せっかく来たんだから」と、その時期に収穫できるりんごを数種類、提供してくださいました。りんごの品種の豊富さ、それぞれのクオリティの高さに皆、感謝感激でした。


摘み取り体験の後は、しぼりたての100%りんごジュースをおいしくいただき、作業場でりんごの選別機なども見せていただき、果樹栽培に関する苦労話、農業の担い手不足の現状などもうかがいました。参加者は「羽山りんごのおいしさに感動しました」「日本の農業のことを勉強できました」と、とても喜んでくれました。
最後に、みんなの人気をさらったのはイヌのハナとネコのシロです。みんな動物が大好き! 人が大好きなハナは訪問者を迎えるうれしさで悶絶せんばかり。振りすぎたしっぽがちぎれそうでした。シロのほうは最初はおおいに警戒していましたが、シロ、シロと連呼されるうちにしぶしぶ寄ってきて、いつのまにか「かまってちゃん」に変身! イヌ・ネコの可愛さも言語の壁を超えますね。

当初はツアーの最後に日山パークゴルフも経験してもらうつもりでしたが、ミネ子さんとのおしゃべりに花が咲き、ハナやシロと遊び戯れるうちに、秋の日が傾いていきました。「パークゴルフはまた別の日に」…というなりゆきに。ともあれ、喜んでもらえて何よりでした。
後日談ですが、参加してくれた英語の先生3人はこの翌日に集まって、ミネ子さんに分けていただいた紅玉を使って大きなアップルパイをつくりました。頬っぺが落ちるほどおいしかったそうです。また、もう一人は真っ赤なりんごジャムをつくって(いちごジャムのような色!)、お世話になった斎藤さん夫妻にプレゼントしました。
そんなわけで、羽山りんごは大好評! まだ召し上がったことのない方は、この冬ぜひご賞味くださいませ。道の駅で購入されると新鮮かつお買い得です。
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