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1インタビュー

【農業指導者紹介】笑顔が素敵なりんご農家さん

羽山りんごを生産している齋藤寛一さん・ミネ子さんご夫婦。
所在地:いわしろの旭地区・百目木
職 業:農家(果樹、多品目)
斎藤さんは2020年現在、企業組合さくらの郷の代表理事を務めている。奥様のミネ子さんは笑顔が素敵で、農作物の物販を行えばついつい買ってしまうお客さんが続出するほどの『直売所のアイドル』(と、この記事を書いている者は勝手に思っている)

旧岩代町(いわしろ)と旧東和町にまたがる羽山は標高897m。その中腹ではりんごの栽培が盛んだ。

ここで採れるブランド「羽山りんご」は、標高の高さから生まれる寒暖差の恩恵によって、平地で採れたりんごよりも実が引き締まっていて、収穫後1か月近くシャリシャリとした食感が続く。遠方から買い求めるお客さんや、一度食べて虜になるリピーターは絶えない。

里山の景色は緑の濃淡が常だが、そこに赤が加わるりんごの収穫時期はあまりにも美しい景色に心が踊る。

※画像は、齋藤さんも所属している羽山果樹組合の他の農家さんが出品したもの。

果樹組合で協力し、りんごジュースを絞るなど加工も行っている。
りんごジュース「ほっぺくん」は、品種ごとに絞る、とても手間のかかる手法を用いている。でもその甲斐あって、品種ごとの味の違いを楽しむことができる。また、加工を外注せず農家が協力して行うことで、よりリーズナブルに「おいしいりんごの味」を消費者に届けることができるのも魅力だ。

さらに、秋冬が繁忙期のりんごをメインに、空いた土地と時間はナスやトマトなど他の野菜の栽培にあてる。

上の写真のハウスは、野菜ではなく色とりどりの花であふれている。
この辺りには花屋がないので、墓参で帰郷した人や地元の人に向けて、道の駅に花も出荷しているそうだ。
「花はおっかあ(ミネ子さん)の担当だ」と話す寛一さんの担当は稲刈り。
耕作放棄地が増えた里山だが、先祖代々の土地を荒れさせたくないという思いの人は多い。
そういった人から頼まれ、周辺住人の所有する田んぼの刈り取りの作業も行う。

まさに、周囲の「ニーズ」を見出す名人といってもいいだろう。

齋藤さん夫妻の自宅は農家民宿も兼ねている。
主力を傾ける業務ではないものの、里山暮らしを考えている人や学生の受け入れを行っているそうだ。


楽しみながらも、畑と働く時間を自由自在に変化させて暮らす。
そこにあるのは “常に考え、工夫する” 姿勢だ。
大規模農業よりも多品種をまわすことが必要とされる里山農業において、齋藤さん夫妻の暮らし方はひとつのヒントになるかもしれない。

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