2020.11.30 サイトopen!

【農業指導者紹介】有機農業に情熱を持ち、若手育成と日本の農業の未来を考える男

渡邊文男さんはこれまで、有機農業を習いに移住・Uターンをした何人もの若手研修生の受け入れを行ってきた。
農場所在地:いわしろの小浜地区・長折
職 業:有機農家(多品目)

「繁忙期は13時〜15時までは昼寝の時間なんだ。」と笑う文男さん。
農業を知らない人からすれば、「なんて自由気ままな暮らし!」と思うかもしれないが、文男さんは笑顔の裏に人並み以上の真面目さと情熱を秘めている。

今から三十数年前にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』(Silent Spring)を読んだ文男さんは、「日本の農業はこのままではダメになってしまう」と衝撃を受けた。そして、農薬を使わない有機農業に取り組むことを決意。

当時は、「有機農法」という言葉さえ聞きなれない時代だったため、周りからはバカにされてまったく理解してもらえなかった。当然、収入もままならなかったので、家族や子どもを育てるために副業を探し、「日本の農業を変えたい。みんなに農薬を使わない野菜を食べてほしい」という情熱を持ち続けて取り組んだ。


そうした努力の甲斐あって、日本国内でも有機野菜への興味や関心が年々高まっていった。現在、文男さんの畑でつくられた野菜のほとんどは首都圏のスーパーへ卸され、地元に残るのはわずかだ。たまに東和の道の駅やコープあだちなどに、奥さんの名前で野菜が並ぶこともあるそうだ。

文男さんの元で学ぶ若手農業者


「有機農業でも食べていける」という確信を持ちはじめた文男さんは、「次の時代を担う若者に有機農法のノウハウを伝えたい」と数年前より若手就農者・農業者への指導も行っている。「お金がないと暮らしていけないし、学べないから」と研修生に給与を支払いつつ、受け入れを行っているのだ。文男さんの元で学び、地域に根付いた農業者もいる。
さらに2019年10月には、下長折の自宅に宿泊スペースを整備。「8畳2間なので10人くらいまで泊まれます。自炊ですが、食材はいろいろ畑から提供することもできます」。

「今でも自分がしていることを理解していない地元の人がほとんどです」と語る文男さんは、「仕方ないですね。昔から“変人”と地元の人には思われていましたから」と苦笑いした。

周りの人たちに理解されず、収入も得られず、苦しく厳しい時代があったが、文男さんの有機農業への情熱はぶれることがなかった。それを支えた奥様の存在も大きかった。『文男さんのもとで学んでいった若手農業者の未来』につながっていることは間違いない。文男さんの挑戦は終わらない。

文男さんの会いたい、文男さんから農業を学びたいと思ったら こちら

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