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【農業指導者紹介】美味しいほうれん草が食べられる農家民宿『清峰園』でふるさとを作ろう


所在地:いわしろの新殿地区
職 業:農家(ほうれん草、たらの芽などの多品目・苗販売)農家民宿経営
その他:加工施設あり、苗直売あり
山崎清典さんと友子さんご夫婦は、冬〜春はたらの芽、春は苗販売、その他の季節はほうれん草やお米をはじめとする多品目を扱う農家さん。そして新たに築120年を超える古民家を改修し、農家民宿がスタートした。

「30年前にドイツへ農業研修に行ったんです。」と友子さん。
「最初は行くかどうか悩んだ研修だけれど、夫が『行ってこい!』って。そこでグリーンツーリズムという考えに触れたんです」。

「嫁いだこの家には大黒柱があって、それを義母が磨いていました。それが山崎家の嫁の代々の<つとめ>だったんだと思います。それに大きな神棚もある。グリーンツーリズムの研修で、この家の価値・見方が変わりました。
古い家だけれど、この建物が<ウケる>人たちもいるのでは。この築年数のある家だからこそ、しつらえを活かせる!ニーズがある!‥‥そう思ったんです」。

グリーンツーリズムとは、農山漁村に滞在し農漁業体験を楽しみ、地域の人々との交流を図る余暇活動のこと。
交流人口や移住など地域活性化の1つの鍵として、今でこそ馴染みある言葉だ。
しかし、30年前の日本でこの言葉の意味を知っていた人たちはごくわずかだろう。

そこで、まずは手始めに『地域に理解者と仲間を作ろう』と、数名の農家を誘って野菜の直売をスタートさせることにした。
最初は田んぼにビニールハウスを建てただけの小さな直売所だったが、徐々に話題になり、販売をする農家が増えていく。
そして、その活動は『道の駅さくらの郷』へと発展していくのだ。

山崎さんご夫婦の活動に仲間が加わり、直売所の建物ができ、ついに道の駅として登録された。
友子さんは、それからしばらくは道の駅さくらの郷の運営に携わり、2018年まで駅長兼代表理事を務めることとなる。

山崎さんご夫婦がそれらの役目を終えて農家民宿をオープンさせたのは、令和2年1月のことだった。

「今のこの状況にたどりつくまで、随分と遠回りをした気がするけど、ずっと変わらない夢だったの。」と友子さんは笑う。

清峰園では、年中楽しいコンテンツが盛り沢山だ。
肉厚なほうれん草、とれたてのたらの芽を活かした料理はもちろん、農業体験も行える。

築120年以上の山崎家の建物を余すことなく活かしたリフォーム。
歴史と味わいのある神棚・建具・柱・家具は私たちに特別な空間を提供してくれる。夏は縁側で聞く蝉の声が、冬は薪ストーブの火が、訪れる人の心を癒す。


そして何よりも、大らかな清典さん・友子さんの人柄が、いわしろを訪問者の “ふるさと” にしてくれるだろう。

山崎さんご夫婦に会ってみたい、宿泊をしてみたいと思っらた こちら

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