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1インタビュー

【移住者紹介】無理のない優しい暮らしで地域に溶け込む

高橋渉さん・悦子さん
東京都練馬区から移住した。移住から十数年。自然の中でスローライフを楽しんでいる。



ご夫婦は震災の少し前に東京都練馬区から移住した。
「 夫婦とも日本の北と南の田舎育ち 。 都会に憧れて、東京へ。
そして還暦を迎える前に 、 再び自然の中へ帰りたいという思いが湧いてきたんです」。

夫妻が田舎で暮らすための住まいの条件として重視したのは
「バス停にほど近い、 自然に囲まれた一軒家」。
悦子さんが自動車免許を持っていないためバスで移動することも視野に入れ、家探しをスタートした。

そして出会ったのはいわしろ地域の畑付きの一軒家だった。

お庭の木に設置された巣箱。庭に訪れる小鳥のために。

「最初に僕が引っ越し、居間を中心にリフォームして住みやすくしてから、2 年後に妻がやってきました」と渉さん。吹き抜けに改装したリビングから見上げると、空が眺められる。
「今はすっかり自治会の人々となじみました。周りの皆さんがいろいろ気遣ってくださるのを感じています。」と渉さん。

つるし雛がお家の中に展示され、まるでアトリエのよう。


庭でのガーデニングや古布を用いたつるし雛の制作に没頭している悦子さんは「散歩も大好き」だそう。

「移住してから散歩中に車に出会ったら会釈して挨拶をするように心がけました。今は、周りの方に畑のことを教わっています。」と笑顔を見せた。

月に何度かバスで二本松市の中心部へ、電動自転車で岩代公民館に出かけて、ヨガや絵、山の会の集まりを楽しんでいる。すっかり、地域に溶け込んでいるようだ。
そして二年に一度、ご夫婦は自宅の2間続きの和室を開放して、同じ自治会に住む画家・菅野伝授さんのお気に入りの絵を借りて個展も開催している。

都会暮らしが長かったお二人にとって、田舎での付き合いが煩わしいと感じることは?と思い切った質問をぶつけてみた。

「そうですねぇ、この場所で自治会に属さず完全に自由になってしまったら‥‥何も残らないかも」。

人と人とのつながりや、自然の中での暮らしを大切にして、丁寧に日々を送るお二人ならではの言葉だ。

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